猫様のお話

昨日の夜ドラッグストアへ買い物に行ったら、なんとも愛らしい「にゃーにゃー」という鳴き声が聞こえ、
見ると出入り口手前に、黒と白と灰色？のまばらな模様の、大層可愛らしいＭＩＸ猫様が座っておられました。

大層人馴れされた猫様で、座って撫でようとすると、御身自ら近寄ってきて小生の太腿に擦りよって下さるではありませんか。
胸が高鳴るのを感じながら猫様のお背中をお撫ですると、そこには何とも心地の良い夢の手触りが。

首輪はしておられませんでしたが、毛並みは良く、どこかの通い猫様であらせられるのかもしれません。

猫様に献上品を差し上げようと小生は買い物袋を漁ったのですが、中には野菜しかなく、
この時ほど何故パンやソーセージを買わなかったのかと悔やんだことはございません。

と言いますのも、この猫様、控えめに袋の中を覗かれるのであります。
前足をかけたり、袋を漁ろうなどとはせず、
何かある？という体に、顔だけ袋の中を覗きこむようになさるのです。
なんと上品で慎み深い猫様でございましょう。
これは是非とも良いものを献上したい。

小生、慌てて猫様に待っていてくれと頼み、店内にパンとキャットフードを買いに駆け込みました。
が、時間がかかりすぎたのでありましょうか。
購入し、外に出た時にはもう、猫様のお姿は影も形もございませんでした。

どこかにおらせられないかと、駐車場を探したのですが、再びそのお姿を見ることは叶いませんでした。
あと少しだけ待っていて下されば‥‥

もしかしてガッカリされて帰られたのではと思うと、小生の胸は申し訳なさに痛みます。
他の誰かに何かいい物をお召しになって、満足されて帰られたと願わずにはいられません。




さて、買っちゃったカルカンのパック、どうしよう。